試し刷りの布きれ活用法
タペる
RISOさんのワークスペースをお借りしてシルクスクリーングッズを作っていると、いざグッズにプリントする本番の前に布きれを使って試し刷りをすることがある。
試し刷りが終われば基本的にその布きれは捨てられてしまうのだが、なんとなく勿体無いので僕はこっそりもらって帰る。
昨年、トートバッグを刷った時にも(タダだ!)という思いからついつい持ち帰ってはみたものの、正直なところ特に使い道はないのだ。
うちの母は、例えばテレビや小棚といった部屋の中に置かれるあらゆる物に、ホコリが溜まらないようにと布をかけてしまう、いわゆる妖怪「布掛けババア」の類いだった。驚くほどの偏見だが、地方の中流家庭の主婦に多いイメージ。
僕も一応その血を引いているので、パソコンのホコリ除けにでも使ってみようかとも考えたが、昔からそんな母親を見ながら子供心に(結局その布の上にホコリがかぶった状態でそのままなのだから同じではないか?)と思っていたことを思い出して思い止まった。
とりあえず↑のように画鋲で壁に貼り付けて飾ってみることにしたのだが・・・少し不格好だな〜と思ったまま2020年を迎えてしまったのである。
しかし先日、突然ひらめいた!
(そうだ、タペストリーにしよう!)と。
正確には「タペストリー」という単語がまったく出てこず(そうだ、アレにしよう!)だったのだが、脳内ではしっかりと思い描けていた。上下の辺に棒がついてて紐で引っ掛けるタイプの布製のポスターみたいなアレだ!
この安っぽい布きれも「タペる(タペストリーにする)」ことで、きっと一気に輝き出すに違いない。
そこで早速バイト終わりに100均へと立ち寄り、工作用の木製丸棒と麻紐を購入。
縫ったりは面倒だったので両面テープで布をつなぎ合わせ、制作時間はわずか10分足らずであっという間に完成だ!
これを飾れば僕の狭苦しくて陰気漂う部屋も一発でオシャレ空間に早変わりである!
「なんか・・・・・・う〜ん。」である。
正直不格好であることにはあまり変わりなかった。というかちょっと雑過ぎたかもしれない。しかしどうにかもっと上手くやれば、オシャレアイテムに仕上がるポテンシャルは持っている感じはする!
そんなわけで、皆さんもシルクスクリーン体験をした際、試し刷りに使った布切れはぜひ持ち帰ってタペってみてほしい。
ポーチが届いた
さて、ネットで注文していた無地のポーチが今日届いた。
平べったいフラットタイプのポーチ(17×23cm)は、綿100%のものと綿とジュートの混ざったものの2種類買ってみた。ジュートとは黄麻という麻のことで、茶色っぽくて織り目が荒い感じだ。これにも上手くシルクスクリーンで刷れればいいのだが、実験である。
底の幅があるタイプの舟型ポーチ(12×15×55cm)はサイズ感も良くて使いやすそうだが、底の分が段差となって刷る時に難しそうだ。そもそも刷れる面も小さいので、デザイン自体もよく考えていかなければ失敗する可能性が高い・・・。
とまあ不安要素も否めないが、今月末にいよいよこれらのポーチと以前紹介した白無地の靴下を刷りにまたRISOさんへうかがう予定だ。久々にして今年初のシルクスクリーン、楽しみである。
いい物ができたらぜひ皆さん買ってください・・・!!
SSGメモ24:タペストリーは100均にある物で簡単に作れるが、出来栄えはセンス。