シルクスクリーン芸人・小林ぼっちの刷ったもんだ

無名のピン芸人、小林ぼっちが知識ゼロの状態から「シルクスクリーン」を駆使してオリジナルグッズの作成・販売。一人前のシルクスクリーン芸人を目指して奮闘する1年の軌跡を綴ります。

2/25 アートメイドマーケットinワテラス広場:前編

洗礼

さてついに、再三ここでも書いてきた「アートメイドマーケット」へ出展者として参加してきた。

初めてのフリマ型イベントへの参加とあって、期待と不安と不安とあと不安を胸に抱きながら、朝9:45ぴたしに淡路町ワテラス広場に到着した。

 

先に結論から書いてしまえば、初陣はかなり苦しい闘いを強いられる結果となってしまった・・・。

 

無論、僕の実力不足によるところが大前提ではあるが、どんよりとした曇天のせいか、三連休明けの平日のせいか、新型感染ウイルスの猛威による自粛ムードのせいか、とにかく人がいないのだ!

お客となりうる通行人だけでなく、出展者自体も少なかった。

 

後になって常連の出展者の方に聞いた話によれば、いつもは広場にいくつものテントが設営され、様々なブースが並び、大勢の人で賑わうらしいのだが、この日はテント3つに出展者は5組・・・の1組キャンセル、加えてもう1組は開始2時間で早々に見切りをつけて帰ってしまった。

実質3組である!

 

 さらに図らずも、5つ並んだブースのうち僕が1番左、残り2組が右側2つに寄る形となり、僕だけより一層「ぽつん感」「はぶられ感」が増してしまったのである。

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がら〜ん

こういったイベントに初参加だったことが幸か不幸か、僕は案外(こういうもんなんだな〜)とすんなり受け入れてしまうことができた。

悲しいかな、8年の土埋もれた芸歴の中で客が0〜数人のライブも嫌というほど体験してきた僕にとって、この程度の“閑散”ではもはや動揺には値しないのだ。

ブース作り

そんなわけで、10:00の受付を済ませたら淡々とブースのレイアウト作りを開始だ。

まず、用意されたテーブルが意外と大きく、持参したテーブルクロスの縦幅がギリギリになってしまった。

そして、具体的な構想を持たずにとりあえず使えそうな100均グッズを寄せ集めたため、いざ作るとなると欲しいものがなかったり不要なものが余ったりと難航した。

1番重宝したのは養生テープだろう。不細工と思いつつ、ベタベタと乱用してしまった。

 

とはいえ、さすがは小学校6年間の図画工作を5以外は付けさせなかった男だ。なんだかんだで最低限見られる形には仕上げることができた。

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できあがったレイアウト

・・・完全にテーブルクロスの色を間違えた。

 

商品のほとんどがベージュ色のバッグやポーチなのに対し、ほぼ同色の布をチョイスしたあの日の自分はいったい何を意図していたのだろうか。もはやちょっとした新興宗教感すら漂う・・・

耐久ゲームの始まり

そして時刻は11:00を回り、販売開始だ。

ここからイベント終了の19:00までの正味8時間。孤独や自信喪失、羞恥心、退屈、そして寒さをひたすら耐え忍ぶ闘いが始まる・・・。

 

冒頭でも述べたとおり、人通りはまばら。行き交うのはほとんどが仕事中かその合間と思われるビジネスマン&ウーマンたち。そんな中にぽつんと設けられた謎のベージュスポット。そしてそこに鎮座する、遠くを見つめながら薄ら微笑む成人眼鏡。冷静に考えれば足を止める方がおかしいのだ。

 

時計が11:15を指したあたりで僕は早々に理解した。

今日は長い1日なる、と。

 

この先、結局グッズは売れたのか?心は折れたのか?空は晴れたのか?

続きは次回の後編で。

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