「ウェディア」さんの工場見学へ
スクリーンプリント職人
先日、いつもお世話になっている233の中根さんに「プリントTシャツ専門業者の工場見学があるから来るかい?」とお誘いがあったので(工場見学なんてなんだか楽しそうだな〜)なんて軽い気持ちで同行させてもらった。
正直、降り立つのはおろか聞くのも初めての駅に着くと・・・中根さんの他に、これまたいつもお世話になっているRISOの上杉さん、さらにRISOの社員の方が2名も。
しかも、そのうちの1人はおそらく上層部の偉い人だ!
いつもRISOのワークスペースで会うと気さくに話しかけてくれる陽気なおじさんなのだが、前々から(この人はきっと力持ってる人っぽいぞ・・・)と思ってた人だ!
特に詳細も聞かずにフラ~ッとついてきてしまったが、なにやら場違いな所に来てしまったかもしれない・・・
駅から皆で数分歩くと、目的地である「ウェディア」さんの事務所兼作業場に到着した。
そこで出迎えてくれたのが社長の森田さん。
スクリーン製法のプリント事業を長年続けていらっしゃる方で、著名なミュージシャンのグッズを手掛けていたりもする、その道のスペシャリストだ。
専門業者の仕事の現場を生で見学できるのか! と、わくわくしながらお邪魔すると・・・あいさつもそこそこに我々と森田さんとで机を囲み、事業に関する会議が始まった。
ちゃんと場違いだ!
まったくなんのことかわかっていないまま、とりあえず芸人というのは空気を読むことも仕事の一つなので「うんうん」などと頷きながらお茶を濁して待つほかなかった。
「ザ・仕事場」
そんな戸惑いもありつつ、ちゃんとその会議の後にご厚意で作業場を見学させてもらった。
いかにも"ザ・仕事場"といった感じだ。
周りには注文を受けた商品のダンボールが山積みになっている。
RISOのワークスペースにもあった「タコちゃん」(僕が勝手にそう呼んでいる#17参照)のさらにゴツいやつを使って職人さんたちが黙々と作業をしていらっしゃった。
機械ではなく人の手で1つ1つ刷るのは大変だろうと思ったが、手元を見ているとそのスピードと正確さに驚かされる・・・
未だに1回1回おっかなびっくり刷っている僕とはわけが違うのだ。
そして多種多彩のインクやこれまでに使われてきた版がズラリと大量に並んでいる景色は壮観だ。
一口に「シルクスクリーン」と言っても、というかそもそも「シルク」と言ってるのは今や日本だけらしいのだが、いろいろと製法や版に種類があるらしく、その違いを森田さんに説明してもらってすごく勉強になった。
シルクスクリーンは手軽に誰でも始められる点が素晴らしいのだが、突き詰めると奥が深い技術なんだとしきりにおっしゃっていた。森田さんがスクリーン印刷について話してくれる時は、ファンが推しについて語るような熱がこもっていて聞き入ってしまう。
サラリーマンの仕事終わり
その後、流れでそのまま図々しく飲み会にまで参加させてもらった。
いつもは芸人仲間とばかり飲んでいるので、いわゆる"サラリーマンの飲み会"に交じるなんて実は初めてだったかもしれない。ましてや団塊の世代の方々となんてめったにない機会だ。
近年の風潮では叩かれがちでもある「飲みニケーション」の場だが、幸い僕はお酒が好きなのもあって飲みの席も好きである。
そして実際に目の前で、アルコールに酔って談笑しながらも仕事の話がまとまっていく過程を目の当たりにして、(これがサラリーマンの飲み会か~)などと感心するのであった。
そしてなんと、僕にも早速その恩恵が!
コロナの影響でミンネのイベントが中止になり、ぽっかり空いていた3/29。森田さんが運営にかかわっている、熱海で開催の「ふれあいオリTフェスティバル」にて、僕のイラストを使わせていただける話になったのだ。
すごい、これが飲みニケーションか!
フリーになって早半年以上、これから自分でガンガン仕事を取っていかなければいけない身として、こういったつながりは大切だな~うんうん。
なくなった!!!
このイベントもまた中止になりました!
おのれ、コロナめ!!!