シルクスクリーン芸人・小林ぼっちの刷ったもんだ

無名のピン芸人、小林ぼっちが知識ゼロの状態から「シルクスクリーン」を駆使してオリジナルグッズの作成・販売。一人前のシルクスクリーン芸人を目指して奮闘する1年の軌跡を綴ります。

「シルクスクリーン芸人」の名刺をデザイン

SSGロゴを使って何か作ろう

前回無事に「シルクスクリーン芸人」のロゴが完成した。

そしたらそれを使って早く何かを作ってみたくなるものだ。

 

そうだ!名刺である。

 

そう、社会の大流に乗って真っ当に働く者なら誰しもが持っている、自らのアイデンティティを具現化した紙だ。

実際、芸人で名刺を持っている者は少ない。自らの「芸」を名刺代わりに、顔や名前を売ってのし上がることが美徳とされているから・・・というわけでもなく、正直なところ、みんな自分が何者なのかが案外ぼんやりしているだけだ。「お笑い芸人」というカテゴリーに括ってもらうことで、売れてない我々もなんとか社会的な居場所を授かっている。

 

しかし、この度事務所を離れてフリーとなり、いよいよ何者かわからなくなってしまった僕みたいな人間は、むしろ何かしらラベリングしないと存在しているのかどうかも怪しいくらいだ!

そこに運良く舞い込んだ「シルクスクリーン芸人」という肩書き・・・手放すわけにはいかない!名刺だ!刻め!物にして残せ!既成事実に仕立て上げるんだ!

ユニークかつわかりやすく

というわけで、SSGロゴも用いつつ早速デザインをしてみた。

f:id:ssg-k-botch:20191004224415j:plain

シルクスクリーン印刷をイメージ

やはり「シルクスクリーン芸人」をうたっているわけだから、その要素は必須だろうと考え、こんな感じに仕上げた。

ここ最近の調べでは、シルクスクリーンとは何やらヘラのような物でフィルター越しに絵具を塗ったくるように印刷するということがわかってきたので、その工程をイメージして描いてみたしだいだ。

中央にドカンッと据えた「SSG」ロゴが非常にクールでインパクト抜群!IT系の中小企業感がいかにも名刺らしくて気に入っている。

そして、ビジネス目的以外にもいろんな人に配れるよう、住所や電話番号は載せないでおいたので、もしお客様で欲しいという方がいらっしゃれば気軽に声をかけていただきたい。

名刺を刷る

さて、デザインができたらばあとは発注・・・というわけだが、そこはシルクスクリーン芸人である。この名刺こそシルクスクリーンで刷らねば、それはもはや裏切り行為だろう。

 

「プリンタにかければスイッチひとつで一発じゃん」

「今ネットでも安く早く作ってくれるよ」

 

そういうことじゃないから!

いい加減そろそろ何か刷らないと、このブログも書くことなくなっちゃうよ!

そう、ついに僕もシルクスクリーンに手を染める時が来たのだ!来週、RISOさんを訪問し、実際に自分の手で、自らの名刺をせっせと印刷することが決まった。ようやくシルクスクリーン芸人の活動が本格的に始まるぞ!

名刺をモノクロにしたのも、初心者でも刷るのが難しくないようにだ。実際にはシルクスクリーンはカラーで色鮮やかに仕上げることも可能ではあるらしい・・・。

そして個人的に注目しているのは、現代っぽさを取り入れて無理矢理添えたQRコードである。このグチャグチャと細かいバーコードをしっかりと再現できるのか、見ものだ。

 

そんなこんなで、ようやくシルクスクリーンに触れられるということで今からワクワクが止まらない、今はまだなんちゃってシルクスクリーン芸人であった。

 

SSGメモ:名刺を持つと立派になった気になるがそれは錯覚

「シルクスクリーン芸人」のロゴを作る

馬子にも衣装なキャッチーロゴを・・・

昨日、ひっそりとシルクスクリーン芸人に就任したわけだが、実際のところシルクスクリーンに関する技術はおろか、知識もろくにないのが現状だ。そうすると、どうしたって自覚も芽生えてこないものである。

 

これはいかん。

とりあえず、早急になにかしら自分をシルクスクリーン芸人たらしめるものが必要だ!人間、目に見えた指標がないとすぐに意識が散ってしまい、挙句、布団があれば横になり、スマホがあれば覗いてしまうものである。

 

そこでひとまず「シルクスクリーン芸人」のロゴを描いてみることにした。

アイコンは今後活動するうえで逐一露見するものだから、できるかぎりキャッチーでなければならない。

 

デザインやオシャレとは無縁な人生を歩んできた。19で一人暮らしを始めるまで母親に髪を切られていたくらいだ。とはいえ「できません」とも言ってられない。なんとか自分の中のセンスをギュウギュウに絞り出してみるしかない!

「英語」と「まる」で間違いない

よし。まず、文字は英語にしよう。Tシャツに描かれてる文字だって大抵英語だ。理想科学工業さんだって、そんな立派な社名がありながら「RISO」という通称を設けているわけだし、とにかく日本人はビジュアル的な観点で英語が大好きなはずである。

シルクスクリーン芸人」だからSSG。

英語・英語・漢字の組み合わせでできた単語のイニシャル略称という点では「グレイトティーチャー鬼崎」=GTOと同じ種類だと思ってもらってかまわない。

 

さて「SSG」をどうするか・・・

ここで僕は以前ネットで流し読みした情報を思い出す。

例えばTwitterの鳥やAppleのリンゴなどの有名なマークは、みんな黄金比に基づいた円形の組み合わせでできている、みたいな記事だったはずだ。

黄金比に関する知識は(アンモナイトみたいなやつ)くらいしか持ち合わせていないが、とにかくマルをくっつけたりズラしたりして作ればいいんだな!ボォーっとスマホを覗いている時間が役に立つこともあるのだ。

 

そうやってできたロゴが・・・

 

f:id:ssg-k-botch:20191002224806p:plain

SSG=シルクスクリーン芸人

・・・なんか結果的に良さげだ!

やはり英語とマルでそれっぽくなるというのは本当だったらしい。SとGがそもそもマルっぽいアルファベットだったおかげで助かった!

 

とにもかくにも、これでシルクスクリーン芸人としての体裁はひとまず保たれた。

たとえシルクスクリーンに一度も触れたことがないにしても、このロゴを示すかぎり、誰がなんと言おうと僕はSSGに他ならない!

 

SSGメモ2:黄金比がよくわからなくてもマルを組み合わせとけばなんとかなる

ーーーーーー

10/22(火祝)・23(水)、単独ライブがございます!

会場:新宿バッシュ 開場19:00 開演19:30 前売り1500円

しっかりとお笑いも頑張っておりますのでこちらもなにとぞ。

ご予約はTIGETから↓

22日https://tiget.net/events/57310

23日https://tiget.net/events/57311

f:id:ssg-k-botch:20191002230347p:plain

 

「ゼロから始めるシルクスクリーン芸人」プロジェクト始動!

今日からシルクスクリーン芸人

はじめまして。

僕は現在フリーで活動中のピン芸人小林ぼっちと申します。

主に一人コントを中心にネタをこしらえては、東京のお笑いライブシーンで孤軍奮闘中のしがない無名芸人でございます。

 

さて、そんな僕は以前まで「人力舎」という割と有名なお笑い事務所に所属させていただいておりましたが、行き詰まり感から今年6月に思い切って退所。

これからどうしたものか・・・と鼻をほじっていたところ、ギャラリー世田谷233を運営されていらっしゃる中根さんからお声掛けいただき、なんと理想科学工業株式会社(通称:RISO)様のご協力のもと、「ゼロから始めるシルクスクリーン芸人」なるプロジェクトの一員に任命され、晴れて「シルクスクリーン芸人」として活動させていただけることになりました!やったー!

f:id:ssg-k-botch:20191001155507j:plain

世田谷233にて(左:小林ぼっち 右:中根さん)

 

・・・・・・ところで「シルクスクリーン」ってなんぞや?

 

「ゼロから始めるシルクスクリーン芸人」のタイトルに偽りなし!

一般的に「○○芸人」とはその分野が好きで詳しい芸人に用いられる呼称だ。しかし今回、シルクスクリーンにまったく無知である僕が大抜擢された。でもいいのだ!「ゼロから学び、成長し、巧みに操るまでになる過程を追うこともプロジェクトの一部」だと言われたのだ。だから現時点ではここまでゼロなことをむしろ褒めてほしいくらいである。

1年後にはシルクスクリーンマスターに!?

僕は小さいころから絵を描くのが好きだ。といっても「落書きにしては上手」くらいのレベルなのだが、それがきっかけでこの夏、世田谷233の主催する『Tシャツ!マニアックス』というイベントに参加させていただき、僕の描いたイラストをTシャツにして展示・販売してもらった。

f:id:ssg-k-botch:20191001160107j:plain

オリジナル「暗中模索」Tシャツ

 

その時の印刷技法が「シルクスクリーン」だったはずだ。(綿素材のTシャツにプリントするのに絹とはこれいかに?と思っていた)

とにかく、どうやら「シルクスクリーン」とはオリジナルTシャツを作るときに用いるプリント製法らしい。

そしてどうやらRISOさんは「シルクスクリーン」の機械を作っているらしい。

そしてそして、シルクスクリーン芸人となった僕は、これからちょうど丸1年かけてRISOさんのサポートを受けながらシルクスクリーンを学び、それを駆使してオリジナルグッズを自分で制作・販売。さらにいやらしい話、実際どれくらい利益を上げたかをココで赤裸々に公開していくらしい!

これがこのプロジェクトの概要だ。

 

つまり、今までバイトしかしたことがない僕が、突然商売を始めることになった!

中根さんのお誘いに軽い気持ちで返事をしてしまったが、実は何気に大変な事態なのかもしれない・・・。下手すると借金地獄なんてこともありえるのか?親に「人の保証人にだけはなるな!」と教えられてきたのに、自分が保証人を探して回る羽目になるかもしれない!

 

ただ逆を言えば、売れれば売れるだけお金持ちになれるということでもある。そうするとその成果がそのままRISOさんの宣伝にもなる。みんなが幸せになれる算段だ。これはちょっと気を引き締めなければなるまい! 

才能よ、爆発してくれ

そんなわけで、早速233にて中根さんと打ち合わせをしていたところ、突然スラッと長身の美人が来訪してきた。(モデルみたいな人だな・・・)と思ったら、なんと本当にモデルをされてる安川リベカさんという方だ。

なんでも今日から世田谷233で自身の描いた絵を展示するらしい。

f:id:ssg-k-botch:20191001162123j:plain

安川リベカさんとその作品

さっき「絵を描くのが好きだ」なんて書いたのが恥ずかしくなった。

芸術には疎いので、的確な言葉で上手く表現できないが、なんて綺麗でかっこよくてインパクトのある絵だ!こんな絵が描けるなんてすごい才能である。皆さんもぜひ一度観に行くべきだ。

聞けばこのリベカさん、モデルであり女優であり、絵も描くしアニメーターとしてもバリバリ働いてて・・・と聞けば聞くほど多才な方だった。シルクスクリーンも学生時代に習ったことがあるという。

 

ちょっと待ってくれ・・・初日にして早くも僕の存在意義が霞んできている!

どう考えたって僕よりリベカさんの方がシルクスクリーンタレントとして適役だ。これはまずい!・・・しかし、RISOさん、安心してください。僕の方が彼女より圧倒的に勝っている点があります。リベカさんがめちゃめちゃ多忙なのに対して、僕にはめちゃめちゃ時間があるんです!あとは才能さえ爆発してしまえばこっちのものだ。

 

辛くも立場を死守したところで、今日から1年間、私、小林ぼっちは「シルクスクリーン芸人」としてすこぶる奮闘いたす所存であります!

現時点ではまだわからないことだらけですが、これからガンガンにグッズを作ったり企画を催したりする予定ですので、少しでも興味を持っていただき、応援していただけたら幸いです!

 

 SSGメモ1:「シルクスクリーン芸人」は「SSG」と略す