NEW! ポーチ&靴下:前編
A4サイズに収まらないデザインもOK!
前回告知した通り、新たな「いいぬ!」グッズを作るべくまたまたRISOさんのワークスペースにお邪魔してきた。2020年1発目のシルクスクリーンとして最高のスタートを切りたいところである
今回刷るアイテムは、ここの記事にも書いた靴下とポーチ3種、そして前日にふと思い立って試しに5個だけ買ってみた巾着袋だ。
デザインはこれまでに描いた「いいぬ!」イラストから抽出したものであるが、今回どれもアイテムが小物であるため、デザイン自体も小さめに用意しなければならない。
そこで、僕の貧乏性が出てしまう・・・。
3つのパターンを用意したのだが、それぞれ1つずつ版を作ってしまうとそれだけ製版代がかかってしまう。しかし!小ささを生かしてA4内に3つとも収めてしまえば製版代が1枚分しかからないのだ。1番上のいいぬが横になっているのはそのためである。
こうしておいて刷る時にそれぞれの部分ごとに分けて使えば問題ない。我ながら素晴らしいアイデアだ。立派なコスト削減である。僕にも少しは商売人の思考が育ち始めたのかもしれない。
現場に着き、毎回手厚くサポートしてくれる山本さんに意気揚々とこのデータをお渡しした。
「これでは上手く刷れないと思います・・・。」
恥ずかしかった。
いい大人が製版代をケチった結果、こういうプチ恥をかくのだ。
余白部分がある程度ないと、する時にかすれたり滲んだりの原因になりやすい。しかも今回はポーチなので、ファスナーのせいでどうしても段差ができてしまい真っ平に刷れない。よってむしろ、いつも以上に版に余裕が必要なのだ。
しかしそこはさすがの山本さん、そしてRISOさんの技術力である。
「GOCCOPRO100」という製版機であれば最大800mまでの長〜い版だって印刷することができるのだ!
こうしてすぐさま山本さんの手によって、僕の窮屈なデータは余裕を持って横に並ぶ3つのデザインが印刷された「1枚の版」にに生まれ変わった。毎度、山本さんは本当に頼りになお方なのだ。
素材によって仕上がりも様々
今回刷るポーチも靴下も基本は綿素材だが、厚みや構造がそれぞれ違うため、インクの乗り具合や発色にはそこそこ差が出た。
個人的に思った以上の良いできになったのは靴下だった。
22〜25cmの女性用靴下ということで華やかな感じにしたいと思い、赤と緑のインクで刷ってみたところ、これが異様に相性が良く、インクの乗りも発色も上々だ!
逆に難しかったのがジュート(麻素材)のポーチである。
やはり網目が粗いせいか、遠目ではわかりずらいが、よく見ると他のアイテムよりインクがガタついている印象が少しある。
そして10個作ったうちの3個は完全に商品にならないほどミスプリしてしまった・・・しかし逆に言えばレア商品!麻の独特な色合いと質感がオシャレ。
綿100%のポーチもなかなかいい感じ。
今まで黒や白、紺と無難な色ばかりだったので今回は思い切って赤にも手を出してみたが、ポーチも綺麗に発色してくれて思惑通り。手前味噌だが正直カワイイ。
他に、おまけで作った巾着もなかなかいい具合に出来上がり、数個の不良品は出してしまったものの今回のシルクスクリーンは大成功といっても過言ではない。
あとは買い手が現れることを切に願うばかり・・・また改めて値段など決まったら販売開始します!
次回後編では、アイロンプレスで起きたハプニングや舞台衣装用に刷ったシャツでの凡ミスなどを書きます。・・・どこが大成功じゃ!