シルクスクリーン芸人・小林ぼっちの刷ったもんだ

無名のピン芸人、小林ぼっちが知識ゼロの状態から「シルクスクリーン」を駆使してオリジナルグッズの作成・販売。一人前のシルクスクリーン芸人を目指して奮闘する1年の軌跡を綴ります。

新グッズ候補

新年あけましておめでとうございます

というわけで、いつの間にやら年も明けて2020年。令和も2年目に突入いたしました。

皆様にとって実りある一年になりますよう深くお祈り申し上げます・・・

 

などと悠長に人の心配をしている場合ではない。

今年の春でとうとう芸歴も9年目。10年の大台もすぐそこだ。同期の仲間には着々と結果を出している者も見受けられる。

そんななか、ようやく焦ってないことには焦り出した程度の僕ではございますが、今後とも末永く甘やかしていただけますと喜びます。

新たにグッズ素材を購入

さて、何度もここで書いている通り、来たる3/29(日)に埼玉スーパーアリーナで催される大規模フリーマーケット「minneハンドメイドマーケット2020」に出店することとなった。それに向けてそろそろ具体的に動き出さなければ・・・

とにもかくにも、まずは売る物がなければ始まらない。これまでTシャツやトートバッグなどを刷ってきたものの、それだけではまだまだ足りないので新たにニューアイテムを模索中だ。

 

そして思いついたアイテム1つ目がこれ!

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白無地の靴下

靴下である。

 

フリマの現場で与えられるブーススペースは極めて狭い。おおよそ一畳分程度だ。そこで場所を取る大きな商品をいくつも置くのは難しいと予想し、小物の種類を増やそう! という狙いからの靴下である。ちなみにサイズは23〜25センチのレディースもの。

 

前々からネットでとにかく安い無地の靴下を探してはいたものの、取り立てて安価な物が見当たらない。一方、某Amaz◯nで駄菓子みたいな値段で売られている靴下を発見するが、それはそれで逆にポチる勇気が出なかった。もしかしたら靴下みたいな駄菓子の可能性だってある。ネットショッピングとマッチングアプリの写真は信用ならないのだ。

 

そんな思いを抱えつつ、元来の人混み嫌いをグッと抑えながらお正月商戦に沸く繁華街を物色し、ようやく手に入れたのがこのオーソドックスなソックスなのである。

近いうちにシルクスクリーンで「いいぬ!」のプリントを施したい。

いいぬ!イラスト更新

最後のおまけに、前回の記事までに間に合わなかった最新の「いいぬ!」イラストを。

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フレンチブルドッグとカメラ旅行

SSGメモ21:結局実物を見て買うのが一番無難

シリーズ物を作ろう!

〇〇を描く人だ

メリクリもあっという間に過ぎ去り、年末もいよいよクライマックスな今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?

「フリーの芸人」なんていう社会の中でも群を抜いていい加減な立場の僕でさえ、小さなことから大きなこと、面倒ごとから楽しいことで溢れかえり、せわしない毎日だ。

 

最近、そんなバタバタした日々の中でちょいちょい時間を見つけては描き溜めているイラストがある。

 

「いいぬ!」シリーズのイラストだ。

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「げんつきーぬ」

今月のRISOさん、世田谷233中根さんとの定例会議の際、こんな話が出た。

来年の3/29にフリマアプリ「ミンネ」が主催する大型フリマイベントに出店することが決まり、今後その他にも大小様々な販売機会に参加しようと考えた時、小林ぼっちが何のグッズを売る人なのかが、もうちょっと明確なほうがいいのでは?という課題である。

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左からRISOの上杉さん、山本さんと小林ぼっち

もちろん僕はSSGなので、シルクスクリーンでこさえたグッズを扱うわけだが、お客さんからすればそれ以上にどんなデザインだったりキャラクター商品なのかが重要である。

そこで全く無名の僕が気の向くままに統一感のないキャラのグッズを作るよりかは、ある程度同じキャラクターでシリーズ物として制作した方が、この人は〇〇の絵を描く人だ!ということがわかりやすく、売り手としても宣伝しやすいに違いない。

何気なく始まった「いいぬ!」シリーズ

そこで白羽の矢が立ったのがこの犬のキャラたちである。

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上段中央が主人公でそれぞれ性格が違うように描き分けたつもり

この犬たちは以前トートバッグを刷る時に考えたキャラだ。

ssg-k-botch.hateblo.jp

その時はSNSの「いいね!」を文字った「いいぬ!」というワードをまず思いつき、この犬たちはそこに添える感じで生まれたキャラではあるが、なんとなく自分でこれが気に入り、特に真ん中上段の白犬は寵愛している。

 

そこで暇な時間を見つけて最初に描いたのが、冒頭の原付に乗って街を走る白犬のイラストである。

もともとこれはグッズ用ではなくただの趣味で描いたものだったが、Twitterにアップするとフォロワーさんから多少反応があり、そして何を隠そうRISOの上杉さんが大変気に入ってくれているのだ!

 

というわけで、“僕は「いいぬ!」シリーズを描いてる人”になるべく、しばらくはこのイラストを描き溜めることにした。

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「すすりーぬ」

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宅飲みーぬ

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語りーぬ

さて、描くと言ったからにはたくさん描くぞ!

3/29の埼玉スーパーアリーナでのミンネフリマでは大量の「いいぬ!」グッズを引っ提げて完売を目指します!!

ご興味ある方はぜひ応援しにきてくださいませ〜。

SSGメモ20:目指せ!キャラクタービジネス億万長者

SSG創世の地「ざっくばらんTV」とは

ご陽気な先輩・敏感-ファイルさん

僕は今でこそフリーの冴えないピン芸人だが、もともとはプロダクション人力舎という名門お笑い事務所に在籍する、冴えないピン芸人だった。

なので人力舎の芸人さんとは現在でもわりと交流があり、仲良くさせていただいている。

 

そんな中でも、僕が芸歴1年目のときから未だにお世話になっているのが柘植さんである。

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カメラフォルダにあった一番面白い柘植さん(本当は坊主)

人力舎の「敏感-ファイル」というコンビのボケ担当。僕の2年先輩であり、オシャレでひょうきんな人だ。

 

そしてとにかくよく喋る。とにかくずっと喋って喋って、相手にも喋らせたかと思えばそれを遮ってまた喋る。そのせいで年中喉を枯らしているため、僕も出会って8年になるものの未だに本当の声を聞いたことがない。

僕とは正反対のキャラクターでありながら、不思議と最初からずっと可愛がってもらっている先輩だ。

 

そして敏感-ファイルのもう一人、ツッコミ担当の服部さん。小柄で目が大きく、常に実年齢よりは2~3歳若く見える人だ。

この先輩はなんというか、とりわけ明るくもなければ暗くもない、得てして普通の人だ。ただ、普通の状態で10年間お笑い界に身を置き続けているということは、つまり一番の異常者だと僕は思っている。

世田谷Webテレビ「ざっくばらんTV」

さて、なぜ急に敏感-ファイルさんの話を始めたかといえば、先日お2人のネット配信番組「ざっくばらんTV」に、シルクスクリーンの宣伝もかねて遊びに行かせてもらったからだ。

www.youtube.com

何を隠そうこの番組こそが、僕がシルクスクリーン芸人になったきっかけでもある。

 

「ざっくばらんTV」は、いつもお世話になっているギャラリー世田谷233の中根さんが主体となって配信しているネット番組「世田谷Webテレビ」の中の一枠で、もう丸6年も敏感さんが担当して続けている。

今年の初夏、フリーになってすぐのときに柘植さんが気づかって番組に呼んでくださり、そこで初めて中根さんと知り合ったおかげで、あれよあれよと秋にはSSGになっていたのだ。

 

つまり今の僕が中根さんと出会いシルクスクリーン芸人として活動していることも、元をたどれば柘植さんが引き合わせてくれたおかげ。おそらく柘植さんはキューピット界で唯一声がガラガラのキューピットなのだ。

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正直Tシャツではもう寒かった・・・

そして先日、今度はSSGとして、再び呼んでいただき2回目の出演をさせていただいた。

というわけで見てね!

今回はみんなで適当に絵を描き、それをあとから並べ替えて4コマ漫画を作ろう、というなかなかクリエティブで頭を使うゲームに挑戦。

ほぼ毎回勝手にやってきて実質レギュラーを獲得しているホビーという後輩芸人も加わり、4人で試行錯誤しながら濃厚な物語を生み出す様子をぜひ見届けてほしい。

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左から服部さん、ホビー、小林ぼっち、柘植さん

・・・いや、本当はそんなことよりなにより、服部さんの見てると不安になってくる気味の悪い絵をまずチェックしてほしい!

冒頭の紹介で「普通の人」などと書いてしまったが、その絵からはそこはかとなく服部さんの異常性がうかがえる・・・。

 

世田谷Webテレビは毎週木曜19:30~ギャラリー世田谷233より生配信。敏感-ファイルさんのざっくばらんTVは、基本的には月1で毎回いろんなゲストを迎えながらお送りしています。YouTubeアーカイブもあるのでぜひぜひ見てみてください!!

生配信→https://233tv.jimdofree.com/

アーカイブhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLZ7XAa5ymu-18vbCGDkhLmVunQu9S5Tcc

SSGメモ19:坊主の声ガラガラおじさんキューピットもいる

フルカラーで作ろう♪

 

刷るのはハイクオリティな写実イラスト

前回の記事で書いたとおり、映画『多日想果』の制作資金を募ったクラウドファンディングの返礼品として、フルカラーのオリジナルTシャツを刷るということで、美男美女の俳優さんたちに混じりつつその工程を見学させていただてきた。

今回はシルクスクリーンでいかにカラーの画像をプリントするのかを紹介していこう。

 

この日刷った画像はイラストレーターの 雪下まゆさんという方が描き下ろした映画のイラスト。

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雪下まゆさん描き下ろしイラスト


一見すると写真と見間違ってしまうほど繊細であり、幻想的な美しさが描かれた素敵イラストである。しかし、こんな緻密な色彩をシルクスクリーンで表現できるのか・・・?

刷るたびに感激も4倍

 まずはこの画像をパソコンに読み取って専用のソフトで解析し、4色の層に分ける。・・・といわれても早速よくわからないが、とにかくその4色を重ねると元画像の色彩が再現できるように、うまいこと黄色、赤、青、黒の画像に分けられる。

そしてそれらを GOCCOPROで版に出力。それぞれインクの濃淡も計算されている

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今回使った4色のインク

ただここから先はアナログでわかりやすい。

その4パターンの版を色を変えて順番に、位置がずれないように重ねて刷るだけである。

 

そこで活躍するのが、前回紹介した「タコちゃん」だ。

とにかくこの作業ではプリントの位置がずれてしまうことが一番の脅威であるため、台にTシャツをしっかりと固定し、かつすべての版が同じ位置に重なるようにしなければいけない。

しかしそれも、最初のセッティングをきちんとしておけば、あとはタコちゃんの力強い鋼鉄アームがガッチリとブレずに機能してくれるのだ。

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刷るごとに絵が浮かび上がってくる

こうして4回刷っていくと、1回目の黄色のみだとまだ全貌がよくわからないが、2回目の赤を重ねると絵が浮かび上がり、3回目の青でその色彩も鮮やかに現れ、最後の黒は仕上げ的な感じでくっきりと色が締まるイメージだ。

版を上げるたび、段階的に絵が浮かび上がってくる様子は何度見ていても新鮮に楽しく感動ものだった。

 

あとは刷ってタコちゃんを回転させて、を繰り返してひたすら一枚一枚仕上げていく作業だ。大変そうではあるが、3〜5人で役割分担をし、システマチックにこなせば意外と早く終わる。実際この日も55着+私物のパーカー数着を刷っていて3時間もかからなかった。

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できあがったTシャツ。失敗もほぼなく無事に終了

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あえて赤まででやめてもセピア風でイイ感じ

あこがれのフルカラー

というわけで、RISOさんのサポートがあれば意外と誰でも挑戦できそうなフルカラーのシルクスクリーン

もちろん版を4枚使うため、その分出費は多くなってしまうが、仕上がりの豪華さはやはり1色刷りとはだいぶ違う。シルクスクリーン芸人としては、いつか制作してみなければいけない目標だ。

SSGメモ18:原画が素晴らしいと4色も刷り甲斐がある

シルスクはチームプレイ!

シルクスクリーンのポテンシャル

世間はすっかり師走。

老若男女、富裕貧困、人気不人気おかまいなし。誰もが忙しいこの季節。

僕も周囲の喧騒に感化され、なんだか忙しい気がしないでもなく過ごしている今日この頃。

 

そろそろシルクスクリーンでまた何か作らねば・・・と思案していた矢先、世田谷233の中根さんから興味をささられるお誘いが舞い込んだ。

 

シルクスクリーンの4色刷りである!

 

今まで僕が制作してきたグッズは、工程も仕上がりもシンプルな1色刷り。しかし実は、シルクスクリーンはもっと色鮮やかで繊細な画像も再現することができるのだ!

色の数だけ思いがこもる!?

中根さんもラインプロデューサーとして関わっている映画『多日想果』(タピオカ)。

台湾を舞台にした短編映画であるこの作品は、製作・上映のためにクラウドファンディングで資金を募ったという。

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映画『多日想果』のイメージ


この日は、そのクラウドファンディングの返礼品であるオリジナルTシャツを刷るというので、お手伝いという名目で現場にちゃっかり潜入させていただいた。

キャストの俳優さんが自ら一枚一枚シルクスクリーンでプリントしていくということで、もちろん感謝の念もこもり方が違う。支援者のファンの人々にもより喜んでもらえるはずである。そういう意味で、シルクスクリーンはお礼やお祝いの品に最適だ!

 

しかも今回はフルカラー。

4色のインクを上から上から重ねて刷ることで多彩な色を表現できるらしい……。理屈だけ聞くと複雑そうだが、とにかく一枚につき4回、いつもの4倍刷ることになる。もはや想いが多すぎてお腹いっぱい、まさに映画のタイトルのごとしである。

試されるチームワーク

以前、僕が単独ライブの物販用にTシャツを50着刷った時は、独りで2~3時間を要した。しかも、そのまま仏門に入りそうなほどの集中力をもってしてである。

今回も全部で55着刷ると聞き、ざっと見積もっても4倍の時間がかかってしまうということなのだろうか・・・しまった。ちょっと軽い気持ちで参加しすぎたかもしれない。

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この無地Tシャツを1着ずつ心を込めて刷っていく


どことなくお腹が痛くなってきたような気がしないでもないし次第によっては大事を取って帰宅する場合も無きにしも非ずだな~などと思いながら、いつものRISOさんのワークスペースへお邪魔すると・・・

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4色刷りマシーン「タコちゃん」(勝手に命名


なにやら仰々しいマシーンがセッティングされているではないか!

正直、前々から訪れるたびにその存在は気になっていたのだが、今日ついにその実態が明らかになる時がきた。

というか見るからにそれ以外の使い道は思いつかない造形だが、このマシーンはまぎれもなく「台に刷りたい衣類をセットして使うインクの色ごとに設置された上部の版を回転させながら効率よく刷るためのマシーン」だ!

マシーンの名前を聞き忘れてしまったので、今回は勝手に「タコちゃん」と呼ぶことにしよう。無論、腕が8本ついているからだ。

 

さて、このタコちゃんはすごい。

1人が刷っている間にもう1人が乾かし、もう1人が服を外し、もう1人が次の服をセットすることができるという優れものだ。なんとも効率がいい。

しかし、タコちゃんをフル稼働させるためにはどうしたってチームワークが必要になってくる。

 

32にもなって恥ずかしい話だが、僕は「ぼっち」の名に偽りなしの人見知りである。本当なら明日にでも引きこもりデビューしたい衝動を、持ち前の理性でなんとか乗り切っているギリギリの大人だ。

そんな僕が初対面の、しかも俳優さんと力を合わせてモノを作るというのだから、上手くやれるかなんて不安しかない・・・

 

 

結論から言ってしまうと、とても楽しく、あっという間に作業は終わった。

なんてことはない、皆さんいい人だったのだ。

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左から藤原さん、大門さん、小林ぼっち、山本さん、露口くん、中根さん


まず、映画『多日想果』の主演であり監督、プロデューサーまで務める大門嵩さん。今回は刷り手に徹し、全てのTシャツを彼が刷り上げた。マルチに活躍するすごい人なのだが、明るいムードメーカー気質で接しやすい爽やか好青年だ。

 

映画のヒロインである藤原希さんは見ての通り美麗な女優さん。今回は大門さんが刷ったTシャツにヒーターを当てて仮乾燥をさせる役だ。独特なほんわかした空気感を持った癒し系で、僕みたいな下の下の貧民にも分け隔てなく接してくれる優しいお方だ。

 

大門さんの後輩で手伝いに来ていた露口君はまだ芸能界に入りたての二十歳の美青年。今回はTシャツをセットするという実は重要な役回りを担ってくれた。大学に通いながら俳優業を頑張る、とにかく礼儀正しくて顔が小さい甘いマスク男子である。

 

こうして書いてると結局だんだん落ち込んできてしまったが、とにもかくにも、ここに中根さんも加わっていただき、5人で和気あいあいと連携し次々とTシャツを刷り上げていった。

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下段の台も上段の版も左右に回転する


僕は以前自分でTシャツを刷った時、シルクスクリーンは己と向き合う精神修行だと勘違いしてしまっていたが、決してそんなことはない。楽しい仲間と交流を深めながら一つのゴールを目指す、まるであの頃できなかった"文化祭の準備"のような感覚を追体験することも可能なのだ。

 

さて次回は、フルカラープリントのTシャツがシルクスクリーンでどのように刷り上がっていくのかを詳しく紹介していこう!

SSGメモ17:シルクスクリーンは友達もできる(かも)!

SSGからのお知らせ

お知らせ1

シルクスクリーン芸人としてグッズ制作に精を出している今日のこの頃。

しかしながら一方で、単独ライブが終わり、日々のライブの前後で手売りをするだけでは販売機会があまりにも乏しくなってきた。

 

というわけで、ついに開設いたしました!

ネット通販サイト。

kobayashibotch.stores.jp

 

stores.jpという誰でもオンラインショップを簡単に作れるサイトを利用して、早速先日こしらえたトートバッグなどを販売開始。

手数料+送料分だけ割高にはなってしまいますが、遠方にお住まいなどでなかなか手売りを買える機会がない人はぜひご活用いただきたい。

お知らせ2

そしてネット通販に加えて、来年の2020/3/29(日)に大型のフリマに出ます!

こちらはminneというハンドメイド専門のフリマアプリが主催する「minneのハンドメイドマーケット2020」というイベント。

minne.com

 

なんと開催地は埼玉スーパーアリーナ。言わずと知れた超巨大施設!その広さはなんと、東京ドーム0.9個分!やっぱり東京ドームはでかい!

そこに、己の力を示さんとする荒くれハンドメイダーたちが全国から集結するのだ。

 

埋もれてしまいそうだがそうも言ってられない。おそらく、この日対面するであろうお客様は僕のことなどまったく知らない人間ばかりのはずである。

これまではライブのお客様や身内に向けてコツコツとグッズ販売に励んでいたが、今回は本当に自分の商品の魅力とプレゼン能力が試される機会だ。

厳しい戦いになるであろうが、努力次第では新たな客層を掴めるチャンス!3月までにしっかりアイテムを揃えていい結果につなげたい・・・

 

もちろんお得意様たちの応援も大歓迎!

当日は山になった在庫を前に、涙も枯れている僕が見られるかもしれないので、ぜひショッピングがてら遊びに来てくださると嬉しいです。

SSGメモ16:フリマ出展の抽選は普通に当たる

グッズ制作 第2段 その2

SSG(シルクスクリーンガール)の作品

さて、シルクスクリーングッズの第2段として、トートバッグやパーカーに挑戦した今回。

しっかり"反面教師"という形で僕のシルクスクリーン刷りを見せつけたところで、一緒に参加してくれた女芸人の3人も早速思い思いのグッズ制作に取り掛かる!

 

まずは、自筆イラストでTシャツを作りたいという なかよし・後藤。

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左が後藤。Tシャツもインクもカラフルだ

今回は彼女がいつも好んでよく描く事務所の先輩、トンツカタン・菅原の似顔絵をTシャツの全面にでかでかと刷り上げたいらしい。

インクのカラーを選ぶのにかなり悩んでいた様子だが、結果的に水色や緑のTシャツに蛍光ピンクのインクをチョイス、さらに黄色のインクをまだらに上塗りするなど、初挑戦とは思えない攻め攻めな刷り方で鬼才っぷりを発揮!

 

仕上がったTシャツは、その独特な絵柄とも相まって、彼女らしいかなりエキセントリックなセンスが光る作品となった。

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後藤の描く人物はとにかく瞳がエグいほどにキラキラだ

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絶妙にグラデーションのかかったサイケデリックなTシャツ!


続いては、ドルヲタであり、自分用のオリジナルアイドルTシャツを作りたいという かわえなつき。

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"オリジナルブランドでアイテム作ってそう"感は一番あるかわえ

さすがにここまで来てTシャツ1枚しか作らないのはもったいないだろうと思い、僕のトートバッグを1つ譲ることにした。

デジタルには疎いながらも、この日のために頑張って慣れないWordでロゴを作ってきたという。推しへの愛を示すためならば、人はどんどん成長することができる!

 

カラーや刷る位置を皆で相談している時に「同じロゴを縦に3つ並べてはどうか」という案が出たり、「2色をランダムに配置して刷ろう」ということが決まった。こうやって刷る直前まで柔軟に、遊び心豊かに対応できるのもシルクスクリーンの大きな魅力だ!

刷ったTシャツとトートバッグは結果的に相当クールなデザインに仕上がった。そのアイドルのファンでなくても使いたくなるかっこよさである。

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図らずもインクと服装のカラーが被るかわえ

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ちなみに「つばきファクトリー」というアイドルの応援グッズ

 

そして最後は、手芸も大好きな先輩、本田兄妹・あやのさん。

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この日刷った回数が一番多いあやのさん

自分で描いてきたという猫のイラストはなんとも味があって癒し系だ。ちなみに、デジタルデータではなく紙に手描きしたデザインでも、RISOさんがその場でスキャンしデジタル化してくれるので、パソコンができない人でも安心だ。

 

さて、今回あやのさんはトートバッグとサコッシュ数点にシルクスクリーンで絵を刷った後、持ち帰ってさらに刺繍を加えるという。また、持参した大量の布きれも次々と刷り上げ、それも持ち帰ってポーチなどを制作するのだとか。

 

・・・もはや布製小物づくりの鬼だ!

 

そんなわけでハンドメイドにはちょいとうるさいあやのさん。

彼女ほどの域に達すれば、ハンドメイドのアイテムに込められた「念」の強さが見えるのだという。もはや『ハ◯ター×ハンター』の世界だ。

 

こうしてサクサクと手際良く刷られたトートバッグなどは、どれも刺繍を加えずとも十分に可愛いらしくて欲しくなるグッズに仕上がった。

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後輩のヨイショパワーで作業が捗るあやのさん

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この布が何に変身するのか楽しみである

 

こうして、濃厚なシルクスクリーン体験を終えた4人。

蓋を開けてみれば、凡ミスで数点の失敗作を出してしまったのは僕だけだった・・・。「何事も慣れてきたあたりが一番危ない」という教訓を身に染みて学んだわけだが、とはいえ全員が納得のいくグッズの制作に成功!

 

嬉しいことに今回参加してくれた3人ともかなり楽しんでくれた様子で、すでにまた次を刷りたいとも言ってくれているほどだ!こうやってシルクスクリーンの楽しさを普及してくのもSSGの務め。

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グッズ第2段 販売開始!

さあ!というわけで今回僕が作った「いいぬ!」グッズも早速販売を開始します!

現状、出演するライブの前後などでの手売りが基本となりますが、通販の方法も考え中です。(メルカリとか?)

価格は以下の通りに決めました。

 

●トートバッグM(345×355×100mm:8ℓ)

 ¥1200 15個限定(内2〜3点は滲みなどが目立つ)

●トートバッグL(450×370×140mm:16ℓ)

 ¥1500 5個限定

サコッシュ(300×230mm:0.7ℓ)

 ¥1200 4個限定

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サコッシュとトートバッグM・L

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パーカーL ベージュ

ちなみにパーカーの白はすでに買い手がついてしまいました!ベージュも一点限りですので、迷ってる方は早い者勝ち!TwitterのDMなりなんなりで連絡ください。裏地あったか仕様で良さげですよ〜。

(追記:ブログ公開後、ベージュもすぐに売約済みとなりました!ありがとうございます!)

SSGメモ15:いいアイテムには念がこもる(by本田あやの)